非国産な安定化電源を初めて購入したので、はんだ付けの様子などを確認するため分解してみた。購入したのは中国製の安定化電源であるWanptek WPS305H。
カバーは2種類のネジで固定されており、前方上部の2本のみタッピングねじであることに注意。
内部はすっきり。トランスもちっちゃい。基板は電源用とデジタル部用の2枚が入っていた。
電源用基板とデジタル用基板は7ピンケーブル2本でつながっていた。両ケーブルは同一仕様。
背面USBポートの穴は製品シールで塞がれていた。
次は電源基板を眺める。電源基板の表にある制御ICっぽいものの周辺には、チップ部品がやたら整然と並んでいる。設計者の趣味かな。
このR20が気になる。どういう目的なんだろ?シャント・・ではなさそうだし。
次はデジタル基板。
メインマイコンは中央左側に見えるSTMicroのSTM8S105K4。16キロバイトのFlashを搭載した16MHz駆動MCU。
左上に見える巨大なICはJunzhuo Technology(君卓科技)の7セグコントローラ・ドライバIC M1629C。
右上に見えるU8は多分Texas Instrumentsのオペアンプ、OP07C。
U7は不明。ボルテージフォロアっぽい使われ方をされたオペアンプ?
右下ICは型番が読めず不明だけど、接続先からUSB給電用ICっぽい。
ところでこの基板、非実装部品がJ4とJ5ぐらいしか見当たらない。これ、もしかして配線をはんだ付けさえすればUSBによるリモートコントロール機能ができるんじゃ?配線の雰囲気的にはJ4がそれっぽいかな。
そこで試しにSTM8S105K4の仕様書を読んでみたんだけど、残念。J4で正解なんだけど、出力信号がただのシリアル信号だった。直接シリアル通信できるならこのまま結線すればいいけど、PCから制御するならこの先にUSB-シリアル変換をつなげる必要があるなあ。