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ヘッドセット Gtheos Captain 300 を分解してみた

ワイヤレスヘッドセット Gtheos Captain 300がバッキバキに壊れたので(大量に壊れた報告があるので、壊れる仕様らしい?)、処分ついでに分解してみた。ちなみにAmazonでは星1評価が多数。

Amazon評価

新品の外観はこんな感じ。

新品画像と2022/08/14時点の価格。たった2ヶ月で2000円ほど値下がりしてる。

それが、こうなった。

割れたヘッドセット Ghteos Captain 300

分解する前に軽く動作中の写真など。電源を入れると、側面部などが光ります。消灯は不可なので会社などでの使用は控えましょう。マイクは取り外し可能だけど、外したいシーンが思いつかなかった。

側面部および光る様子

無線は専用レシーバを使用するモードと、Bluetoothを使うモード、有線を使うモードの3way。ここは不満なし。

専用レシーバ 表

専用レシーバ 裏

あと、本体内側の表記もメモ。

本体右側内面

本体左側内面

まずは割れた部分を剥がしてみる。

割れたパーツ

割れたパーツの断面を見る。このパーツの弾力でヘッドセットを頭にフィットさせる作りに見えるんだけど、断面が弾力発生に全く向いてない。これは割れるわ・・・。

割れたパーツの断面

長さ調整部のはめ込み式カバーを取り除いたところ。更に中にネジ止め式のパーツがある。

ネジと白いパーツを外したところ。長さ調整側にバネがついていて、それが白いパーツ側の段差に引っかかってカリカリ感を発生させている。段差の両側には溝と出っ張りがあって、抜け防止になっていた。

長さ調整部の内部

イヤーマフは本体にプラスチックの爪でくっついていて、力任せに引っ張って外すしかなさそう。

イヤーマフと本体

本体のネジも外してバラバラにしてみた。

概略分解した

まずは左ユニットから徹底分解。

左ユニットのアップ

基盤を外すと、下からネジがもう一個現れる。このネジによって左ユニットとアーチ部がつながっている。また、関節部を介して角度を自由に変えられるようになっている。

左ユニットとアーチ部をつなぐためのネジ

このネジを外して、左ユニットをアーチ部から外し、外側から見たところ。白く半透明な部品で覆われている。また、アーチ部と当たる場所に黒い緩衝材が貼られている。中央の白い明るい部品は接続角度を自由に変えるための球体関節。ちゃんとグリスアップされていた。

左ユニットをアーチ部から外したところ

白い半透明パーツを外すと、発光ユニットが姿を表した。発光機能に結構力を割いているなあ。そんなに重要なのだろうか?

半透明パーツを外したところ

発光パーツは片面基板だった。入力電圧が4V未満でも結構光る。

発光パーツ(表)

発光パーツ(裏)

なお、発光面は側面。アーチ部と本体の間の隙間から光らせるためだろう。

発光の様子

基板以外の本体部部品たち。意外と部品点数が多い。

基板やスピーカー以外の本体部の部品

次は本体基板の観察。

Ghteos Captain 300 メイン基板(表)

Ghteos Captain 300 メイン基板(裏)

カニチップを久しぶりに見た!たぶんこれがメインのICであるRealtekのRLT8763B  BLUETOOTH DUAL MODE AUDIO SOC。ARMマイコンを内蔵し、USB Type-C Audioや同充電もサポートする優れもの。多分単価は100円~200円ぐらい。

Realtek RTL8763BFR

カニチップの左上にいる16ピンIC P8908は、多分Diodes Inc.のPAM8908 オーディオアンプだと思う。

PAM8908?

そして基板右下にはアンテナが。

アンテナ

それにしても基板右上のLOGというテスト端子はなんだろう。。。

次はスピーカーユニットだ。外径は50mm、磁石直径は21mmだった。

スピーカーユニット

スピーカーユニット裏面と磁石

次は右ユニットを徹底分解。

右ユニットのアップ

右ユニットにはリチウムイオン電池(YN523450, 1000mAh, 約19g)がいる。バラ買いで500円くらいぽい。

リチウムイオンポリマー電池 YN523450

こいつを剥がすと、右ユニットをアーチ部と接続しているネジが見えるようになるので右ユニットを外せる。

右ユニットの分解結果

こちらにはUSB-Cのコネクタやマイクコネクタ、充放電用の回路が載っている。

右ユニットの基板(表面)

右ユニットの基板(裏面)

中央にあるNanJing Top Power ASIC Corp. TP4056は充放電用のIC。

NanJing Top Power ASIC Corp. TP4056

なお、リチウムイオン電池の過電流保護機能は電池搭載の回路に載っているらしく、電池単体で過電流を流したら電流が制限された。

次は専用受信機。

専用レシーバ(表)

専用受信機(裏)

こちらはRealtek RTL8753を搭載。これはBluetoothのトランシーバでAudioパススルーをサポート。この部品は普通はヘッドセット側に居るのに、なんでこいつがPC側レシーバにいるのかは謎。

以上。