ドナドナされるプログラマのメモ

Windows用アプリのプログラミングメモ

Ryzen5800X から Ryzen7800X3D へ

マザボの調子が悪いので、CPU・マザボ・メモリを交換した。

購入した部品および選定基準は以下を参照。

donadona.hatenablog.jp

準備作業

現在のPCを止める前に、以下の準備作業を実施。

  • Windows11のインストール用USBを作成。
  • システムドライブのイメージをvhdxファイルとして保存し、トラブった場合に少なくとも仮想PCとして動かせるようにする。
  • システムドライブに入っているユーザーデータを別ドライブにコピー。
  • Chromeウイルス対策ソフトをUSBメモリにコピー。
  • WindowsのプロダクトIDを記録。
  • 各種ベンチマークを実行し結果を記録。

納品物の確認

宅急便で届いたものの開梱、内容物チェック。

  • CPU: AMD Ryzen7800X3D:本物が入っていた。(砂ではなかった)

Ryzen7800X3D
  • メモリ: Corsair CMK32GX5M2B6000C40 (DDR5 6000, 16GB × 2枚)
    事前情報通り、高さ35mmだった。これならCPUクーラーと干渉せずに済む。

メモリ
  • マザーボード: ASRock B650 PG Lightning
    導電性のスポンジに固定されているので、このまま机の上においても大丈夫そうだった。これは楽だ。

マザーボード

旧PCの解体

まずは現在のPCからCPUクーラーや各種PCIe基板、M.2、マザーボードを取り出す。

蓋を開けたところ

グラボを外すと、死んだM.2スロットが姿を現した。ここに刺さっていたやつは、すぐ右に装着したM.2PCIeカードに移し替えてある。

グラボを外したところ

CPUクーラーを外し、マザーボードをPCケースから外したところ

CPUのセット

CPUを組付けないと始まらないので、とにかくつける。Socket AM5からBGAに変わったんだけど、実はBGAタイプの取り付けは初めてなんだよね。ちょっとドキドキした。

それにしても、このCPU保護カバーを使う仕掛けを考えた人は天才だなあ。

CPUクーラーのセット

前回に引き続き使用するCPUクーラー 忍者 五はとにかくでかい。

www.scythe.co.jp

そのため、干渉チェックや組み立て手順を考えながらPCを組み立てる。まずはマザボ上の電源ヒートシンクとの干渉チェック。CPUを傷つけないよう、CPUとCPUクーラーの間には静電ポリ袋をはさんで・・・よし、ギリギリ大丈夫だな。

電源ヒートシンクとの干渉確認

あと、CPUクーラーのステー位置も微調整。CPUクーラーのファンの位置も微調整。むー、フィンの清掃や微調整作業だけで30分もかかってしまった。なお、CPUファンの向きは前面吸気背面排気とした。

次に組み立て手順を考える。RAMとM.2はCPUクーラーの下に隠れちゃうので、先に取り付けないとな。あとはCPUクーラーのファンケーブルも最初に取り廻したほうがよさそうだ。さっそくこれらを取り付け。

RAM, M.2を固定したところ。なおAorusのヒートシンクはグラボと干渉したため後で外した

あとは一気に作業。CPUに熱伝導グリス(今回は忍者 五に付属のを使ってみた)を塗って均一化、迷いを捨て一発でCPUクーラーを設置、ねじ締め。CPUファンのケーブルをマザボにつないで、PCケースの中にマザボを仮置き。CPUへの電力供給ケーブル(8pin)はケースとの隙間が小さくつなげるのが大変なので、マザーボードをネジ締めする前に接続。そしてマザボをネジでPCケースに固定し、各種ケーブルをつなぐ。・・・このつなぐのが曲者で、空気の流れを極力乱さないようにすると1時間ぐらいかかるのよね。

そして仕上げにグラボなどを差し込む。グラボはスペースの都合でコネクタ部分が見通せず、なかなかはめられなかった。

組付け完了

この状態でディスプレイケーブル、電源、キーボードだけをつなげてファンなどの動作を確認する。

・・・電源ONよし。ファンの回転・・・すべて回転しているのでOK。っと、ビープ音??画面に何も映らないぞ???

PC側のHDMIポートにケーブルをつないだところ、無事映った。Ryzen7000内臓GPUが早速役立った!ありがとうAMD

ちょっとディスプレイの謎は置いといて、ファンの回転数センサや速度制御機能をチェックする。・・よしよし、全部機能してるな。

あとはディスプレイの謎だ。・・・別のスロットに装着したらちゃんと映った。ということはグラボは生きてる。となるとPCIeスロットか?でも考えにくいよな・・・。

ん?片側を押してみたら沈み込んだぞ?よく見えないけど、もしかして奥まで刺さってないのか?

試行錯誤してたら、m.2SSDに取り付けた他社製ヒートシンクが分厚すぎて、微妙にグラボと干渉していることに気づいた。そこでこのヒートシンクを外したところ、なんとか奥まで入って、無事映った。わーい。

これ以上PC内部をいじることはなさそうなので、蓋をして全ケーブルを接続。そのまま起動させてデバイスマネージャーなどからシステムの健全性をチェック。問題なし!

Windowsの新規インストール

今回はWindowsクリーンインストールする決意をしたので、ばらす前に作ったインストール用USBを使って起動。Cドライブの全パーティションを削除後にWindowsをインストールした。起動後、ライセンス認証のトラブルシューティングよりデジタルライセンスの関連付け先を変更して正規の認証も完了した。USBフラッシュメモリからウイルス対策ソフトとChromeも入れてネットOK。

あとは各種ソフトを入れて・・・あれ?RyzenMasterが起動しない。起動時に、ryzen master unable to initialize kindly reinstall the program hence aborting.(初期化失敗したんで再インストールしてちょ)って言われちゃった。

いろいろチェックしたあと、ふとBIOSのバージョンが古いのではと思いついた。調べてみたところ、このマザボに入っているUEFIのバージョンは1.03で2022/09/30公開。一方、最新UEFIは1.18で2023/03/03公開。めっちゃ古いのが入ってた。

最新UEFIを入れたところ、RyzenMasterが無事に起動した。手ごわかった。

なお、このマザーボードUEFIUSBフラッシュメモリ経由でしかアップデートできないぽいので注意。

今日はここまで。