ドナドナされるプログラマのメモ

Windows用アプリのプログラミングメモ

プログラミング

mozjpegをつかった画像変換ソフトの開発 その5

どういうふうにスレッドの制御をするか考え中。今回のソフトは、タスクごとにスレッドを作ってしまうという富豪方針である。ということは、リソースに見合った数のスレッドが常に走っているようにスレッドを生成し続ければよい。これを実現するには、ワーカ…

mozjpegをつかった画像変換ソフトの開発 その4

どのようにマルチスレッド化するかを考え中。 考えられる方針は大きく2つ。 ファイルを1個開くたびに1スレッド作り、1変換をするたびに1スレッドを作り、1個書き出すたびに1スレッド作る。ブルジョワ方針。 物理メディアごとに1スレッド作り、当該メディアで…

LibPNGの速度比較(32bit, 64bit)

libPNGについて、win32とx64で速度が違うのか調べてみた。 ■使用環境 OS: Windows10 64bit バージョン1909 CPU:Ryzen 7 3700X 3.6GHz メモリ: PC10700 (1088MHz) ■計測方法 libPNGのRUN_TESTS所要時間を3回計測する。ビルドはいずれもRelease。 ■計測結果 wi…

mozjpegをつかった画像変換ソフトの開発 その3

画像ファイルのロード、変換、保存をする部分の構造はどうしようかなあ。最近のPCはCPUのコア数が多いので、できればマルチスレッド対応としたい。その場合、どういうプログラム構成とすればいいのだろう? データ処理の流れはシンプルだ。 二次記憶からデー…

ツールチップに複数行の文字を表示させる

CToolTipCtrlのAddTool()を使ってツールチップを表示させようとしたときに、文字列が長い場合は指定した位置で改行したくなる・・よね?でも、テキストに\nを加えても改行してくれず、ちょっと苦労したのでメモ。 CToolTipCtrlを使って複数行にわたるテキス…

MFCを使う場合の多言語化

MFCを使う場合の多言語化メモ。以下の英語版より抜粋。 docs.microsoft.com マイクロソフトによると、言語ごとのリソースはリソース専用DLLに格納すればいいらしい。そうすると、以下の順番でリソースの読み込みにチャレンジしてくれる。 GetUserDefaultUILa…

mozjpegをつかった画像変換ソフトの開発 その2

cjpegで設定可能なオプションは色々あるが、互いに排他的なものも結構ある。しかし、どれがそうなのかは明示されていない。そこでcjpeg.cを読んで整理してみた。Groupに番号が振ってあるものは、同じ番号内で相互に影響を及ぼすもの。 Option variables Grou…

mozjpegをつかった画像変換ソフトの開発 その1

mozjpegを使ったwindows用の画像変換ソフトで、以下を満たすものを探したが見つからなかった。 Windows用 GUI 複数の画像ファイルを一括変換 入力ファイルはJPEG, PNG, GIF, BMP マルチスレッドにより複数同時圧縮 無いなら作ればいいじゃん、ということで開…

mozjpegのwindows用ビルドにチャレンジ

mozjpegのwindows用ビルドにチャレンジしてみた。 mozjpegはmozillaが開発している、libjpegおよびlibjpeg-turbo互換のJPEG画像処理ライブラリ。圧縮率と画質の両立を目指して開発されている。 github.com ちょっと手元にある大量のpngファイルを纏めてjpeg…

Visual studioのC++で実行ファイルのプロパティにビルド番号を埋め込む

Visual studio, 便利なのに、なぜかビルドしたファイルのバージョンプロパティにビルド番号を埋め込めない。そこで、下記にあるIncrementBuildを導入した。 Build Incrementing for Visual Studio C++ Projects – Fooling Around 動作原理 ビルド後のイベン…

CInfoProgressCtrlの更新(プログレスバー伸長速度を切替可能に)

CInfoProgressCtrlはCProgressCtrlを継承することでプログレスバーの上に文字を表示できるようにしているのだが、このプログレスバーの欠点の一つに、バーを伸ばす速度が制限されている、というのがある。バーが縮む方向ならば瞬時に縮むので、これを利用し…

ProgressCtrlの上に文字を表示

プログレスバーの上に文字を表示する必要が生じたのだが、標準のCProgressCtrlは文字表示機能が無い。どうも、Windowsのデザインガイドではテキストを表示するな!となっているようだ(1次情報未確認)。そこで、他の方が作ったものがないかなーと調べてみる…

タブコントロール内のダイアログがESCキーで閉じてしまうのを防ぐ

タブコントロールを実装するには、各タブに相当する枠なしダイアログを用意するのだが、困ったことにESCキーを押すとこのタブ内のダイアログが閉じてしまい、真っ白になってしまう。これを回避するには、タブ内の各ダイアログのOnCancel()をオーバーライドし…

CProgressCtrlのSetStateが反映されない

CProgressCtrlの色を変えようとしたがハマったのでメモ。 CProgressCtrlは、WindowsThemeが有効だとプログレスバーの色を変えるSetBarColorが無視される。そこで、SetStateでPBST_NORMAL, PBST_PAUSED, PBST_ERRORのいずれかを指定することでテーマに沿った…

ダイアログのコントロール上でも右クリックでメニューを出したい

ダイアログ上で右クリックした際にメニューを表示するには、OnRButtonUpあたりをオーバーライドしてやればいい。しかし、OnRButtonUpはダイアログ上のプログレスバー等の上で右クリックした場合には呼び出されない。これは、ボタンの上で左クリックした場合…

Visual Studio2017でWindowsXp用プログラムをビルドする

事情によりWindowsXp用プログラムをビルドすることになったんだけど、WINVER等の定数をいじっても、出来上がったソフトが動かなかった。確か、有効な実行ファイルではありませんとか言われる。なんでかなーと思いながらオプションながめてたら、こんなの発見…

GetLastError()の結果をCStringで出力するクラス

GetLastError()で得たエラーコードを毎回FormatMessageで変換するのが面倒だったので、両者をひとまとめにしてCStringまたはLPCTSTRで返すクラスを作った。 注意! LPCTSTRは一時オブジェクトのアドレスを返すので、長時間使わないこと。すぐに無効なアドレ…

CString等でUnicodeとマルチバイトを相互に変換する

CString等でUnicodeとマルチバイトを相互に変換する方法のメモ。こんな便利なマクロ(実態はクラス)があったとは。例えば、UnicodeからANSI(マルチバイト)に変換する場合はCW2A(string)でOK。逆に、ANSIからUnicodeならCA2W(string)。マクロの返り値が変換…

フォルダ選択ダイアログの表示

フォルダ選択ダイアログを表示するため以前はSHBrowseForFolderを使っていたんだけど、MSDNによるとVista以降はIFileDialogを使うことが推奨されるらしい。 そこで、IFileDialogを使うよう、以下の通り実装した。 (2018/06/23追記:IFileDialogはWindowsVist…

error C2787 このオブジェクトに関連付けられた GUID はありません。

IFileDialogやIFileOpenDialogを使おうとしたら、「error C2787 このオブジェクトに関連付けられた GUID はありません。」というコンパイルエラーが出た。 原因は、元のソフトがWindowsXp以降で動作するようにしていたため。上記インターフェースは、Windows…

CImageからcv::Matへの画像コピー

MFCで画像をお手軽に使えるクラスCImageから、画像処理の定番OpenCV用のクラスcv::Matへ画像をコピーするのは、一見簡単だが罠がある。CImageが保持している画像データへのポインタはCImage::GetBits()で取得できるのだが、このポインタ、データの先頭を指す…

Critical error detected c0000374

昔作ったソフトの改造をしていたら、突然「Critical error detected c0000374」というエラーが出て止まるようになった。実行継続して例外を処理させてみたら、 「ハンドルされない例外が 0x00007FFB1E01E6FC (ntdll.dll) で発生しました(伏せ字.exe 内): 0xC…

OpenCVのmatchTemplateがうまく動かない!

以下のコードが上手く動かず、しばし悩む。 まったく同じ画像のはずなのに、どうしてもminMaxLocの結果が0.85になる。なぜだ。そこで、各画像のメモリを覗いてみた。 まずはイメージの探索対象側。イメージサイズは2×4, 32bit。0xf0f0f000 というパターンが7…

Visual Studioの出力ウィンドウにデバッグ文字列を出力する(ATLTRACE, AtlTrace, _RPTn)

Visual Studioを使ってWIndowsプログラムのデバッグ中に、プログラムや変数の状態を表示したい・残したいと思う人や、なんでstderrが使えないんじゃああ!という人向けメモ。 C/C++でこれをするには、OutputDebugStringや_RPTNという関数が便利。他にもATLTR…