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ドンキで買った1980円の赤外線リモコン操作ヘリ・エアキングZEROを分解してみた

ドンキで買った1980円の赤外線リモコン操作ヘリ エアキングZEROを分解してみた。

まずはコントローラから。

コントローラはメイン基板×1とスイッチ基板×2の計3枚からできていた。

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コントローラ構成

メイン基板の表面・裏面は以下のようになっていた。とてもシンプル。回路図(作りかけ?)はcookieroboticsさんにありました。なおメインICには印字がなく、型番不明。なお、基板固定用の穴は4箇所あるのに、ネジは3個しか使われていなかった。ネジのない穴にはネジを使った形跡がなく、外れたわけではない模様。製造ミスなのか意図的なのかは不明。

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コントローラ基板 表面

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コントローラ基板 裏面

次にヘリ本体。

このヘリはジャイロ効果を有するフライバーにより本体の傾きを制御する典型的な固定ピッチ式の赤外線リモコン操作式ヘリです。可動部はフライバー、上段プロペラ、下段プロペラ、シャフト、上段プロペラ用モータ、下段プロペラ用モータ、前傾・後傾用プロペラおよびモータからなります。

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エアキングZERO 可動部

ネジを2本外して機体前部のカバーを外すと、リチウムイオン電池と制御基板が姿を表す。

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カバーを外したところ

リチウムイオン電池は150mAhだった。

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エアキングZEROの電池

制御基板の上には配線がゴチャッと乗っている。リチウムイオン電池をカバーに押し付けるバネの役割もしているかもしれない。

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バッテリをどかしたところ

メイン基板の表側には立派なICがいた。これはマーキングがあり、

INVENSENSE

MPU-3050C

D3H691-B1
EL 1417 K

と読めた。調べてみると、これはTDKの3軸ジャイロスコープらしい。前傾・後傾状態から元の姿勢に戻すために使うのだろうか。Digi-Keyで1000個あたり526円なので、実際の単価は200円ぐらいだろうか?本体価格が1980円なのでかなり高い部品である。しまったなあ、本当にジャイロを搭載していたか。

また、基板右側には前傾・後傾を制御するテールロータ駆動用のトランジスタがいた。

充電用コネクタもこちらの面についている。コネクタの各端子は電池に直結してるように見えるが、未確認。

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制御基板 表面

制御基板の裏面には、またもやマーキングなしのICがいた。おそらくこれが制御用ICだろう。基板の左右には上段プロペラ用モータおよび下段プロペラ用モータのドライバがいる。また、赤外線受光部もここから生えている。なお基板は本体に対しツメで固定されていた。

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制御基板 裏面その1

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制御基板 裏面その2

次に、本体側面の金属板を外してみた。金属板は小さいものと大きいものがあり、小さいものはギヤのカバー、大きいものはケーブルのカバー&意匠のためにあるようだった。最初は、これらの金属部材は構造材でもあると思っていたがどうも違うようで、機体強度は中に隠れているプラで担保しているようだ。

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本体側面の金属板を外してみた

本体側面の金属板を外すと、自然に本体天面のプラも外れる。こちらはモータの保護と配線のカバーを兼ねているようだ。モータは本体のプラに接着剤で固定されているようだった。

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本体天面のプラを外してみた

本体底面のプラを外すとこんなかんじ。開口部の大きさから、本体の組立工程が透けて見える。なお、底面のプラはなぜかネジを4個も使って固定されていた。2個で良さそうなものだが・・・。

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本体底面のプラを外したところ


以上、分解記事でした。