ドナドナされるプログラマのメモ

Windows用アプリのプログラミングメモ

WT1520HへのOpenSourceFirmware導入

WT1520HをNASサーバーとして使おうとしたが、HDDの容量上限が1TBという隠れ仕様に阻まれてしまった。しかも、公式ページがアクセス不能。どうしたものか・・諦めて新ハードを買うか?

・・いや。公式がダメってことは、誰かがファームウェア自作する確率が上がる、ということだ(謎理論)。ってことで検索してみたら、ルータのファームウェアを自作するプロジェクトがあった。

LEDE Project: Welcome to the LEDE Project

試しにこれを導入してみるか?ソフトウェアが変わると無線が使えなくなる(技適が無効になるため電波を出すのは違法)けど、有線で繋げばいいし・・・

 

LEDEの導入

最近のLEDEファームウェアは特別なツールがなくてもインストールできるようだ。さっそく、WT1520の管理画面に入り、ファームウェアを更新する。

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自動的に再起動がかかるが、いつまでも画面が更新されない。そこで調べてみると、IPアドレスが変わっているようだ。本家ファームウェアだと192.168.8.1なのだが、カスタムファームウェアだと192.168.1.1になっている。そこで、ここにアクセスすると・・・

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OK、行けた!パスワードがまだ設定されていないので、"Go to password configuration"をクリックして設定する。

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パスワードを設定し、リターンキーを押すと

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右上に"UNSAVED CHANGES:1"というのが出てきた。そこでこれをクリックする。

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どうも、パスワードを使わない設定から使う設定に変更したため特別にSave&Applyが必要なようだ。

結局ダメだった

このファームウェアの状態を色々調べてみた。まず、ネットワーク関係はすべてOK。無線設定も生きている(使わないけど)。DHCPも生きている(使わないけど)。IPv6も対応可能だ(使わないけど)。

ただ、Windowsから手軽にファイル共有するために必要なSambaは入っていないし、USBのドライバも、NTFSにアクセスするためのソフトウェアも無い。さらに、フラッシュメモリの空き容量が約480kBしかない、ときたもんだ。Sambaが使えないことにはNASにできないので、パッケージのサイズを調べると・・・

約700kB。あかん。余計な機能を殺すにしても、なんせフラッシュメモリの全容量が4MBしかないので、700kB空けれる気がしない。そこで、とりあえずHDDをマウントし、そこにSamba関連パッケージを保存してフラッシュメモリの壁を乗り越えることにした。

HDDを使うには、USBのドライバとNTFSのドライバが最低限必要だ。USBのドライバは、

 

opkg update

opkg install kmod-usb-uhci kmod-usb2

 

を実行してインストールした。再起動することで動作開始。無事HDDを認識した。

次にNTFSを使えるようにするため、以下を実施しようとした。

 

opkg update

opkg install kmod-usb-storage kmod-fs-ntfs 

opkg install ntfs-3g

 

しかし、kmod-fs-ntfsのインストールで失敗。空き容量が足りない・・・orz

使わないパッケージを色々消したけど、どうしてもあと3kB足りなかった。残念。