ドナドナされるプログラマのメモ

Windows用アプリのプログラミングメモ

Intel H3C XG310に搭載されたXe-LPのダイサイズ

IntelがXe-LP採用のデータセンター向けGPUの情報を公開した。

newsroom.intel.com

ここに基板の画像やボードの外観があったので、そこからXe-LPのダイサイズを推定してみる。

基板の画像は斜めからのものになっており、かつ縮尺もなんか怪しい。そこで、まずはボードの外観からボードの縦横比を調べ、これに基づき基板画像の縦横比を補正する。

まずはボードの外観。比を取るため、単位は無視で。

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ボード外観および各部の寸法(単位は任意)

幅89mmのPCIe x16コネクタ幅が2387なので、これを基準とすることで各部の寸法が求まる。すなわちコネクタ部を無視すると、基板のサイズは幅282.5mm、高さ104mmである。

次に、基板のほうを投影の補正をかけつつ比をとってみる。

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基板外観および各部の寸法(単位は任意)

こちらもPCIe x16コネクタサイズから基板のサイズを推定してみると、幅283mm、高さ222mmとなった。幅はほぼ一致したが、高さが合わない。どうも、基板の縦横比をいじっているようだ。ボード外観を正とすると、高さは本来の2.135倍されているようだ。

以上より、ダイの寸法を求める準備ができた。まず、一番左のダイだが、幅12.6mm、高さ9.2mm。

検算のため、向きの異なる左から3番目のダイでも高さと幅を求めると、高さ12.1mm、幅9.3mmとよく一致した。

以上より、Xe-LP用のダイサイズはおよそ12.4mm×9.2mmほどと思われる。

 北森瓦版 177064氏より、メモリチップサイズを基準にした場合と寸法が異なる、またPCIeコネクタサイズも違うと指摘されたので確認してみる。

northwood.blog.fc2.com

まず、PCIeコネクタのサイズから。手元基板を実測したところ、84mmであり177064氏が正しかった。自分が参照したのは、端子サイズではなくコネクタサイズだったようだorz

次に、縦横比について。横長のメモリチップの横幅は400.7、一方縦長のメモリチップの縦幅は824.5。両者が同一チップだとすると、高さは本来の2.06倍されていることになる。

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基板外観および各部の寸法(単位は任意)2

以上から一番左のダイサイズを推定してみると、11.9mm ×9.0mm。同様に左から3番目のダイサイズを推定してみると、11.9mm × 8.8mm。元画像ではダイの画像が15~20ドット程度しかないので、この程度の違いは誤差。平均値をとって、11.9mm × 8.9mm程度と思われます。

ドンキで買った1980円の赤外線リモコン操作ヘリ・エアキングZEROの通信を解析してみた

ドンキで買った1980円の赤外線リモコン操作ヘリ エアキングZEROの通信を解析してみた。使用機材はAnalog DevicesのADALM2000。リモコンの赤外線発光部に印加される電圧をモニタリングすることで信号波形を計測した。

  • フレーム送出間隔
  •  フレームおよびビットの時間特性
  • フレームの構造

 

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デジタルオシロ ADALM2000を導入

ANALOG DEVICESのデジタルオシロ ADALM2000を導入してみた。お値段¥12,580。

 

ADALM2000およびScopy概要

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ADALM2000外観

欧米製製品らしく、人肌の色を気にして青になっている。・・・人種差別が無くなって肌の色を気にしなくてよくなる日はまだ遠そうだなあ。もう21世紀なのに。

話がそれた。

こいつはPCから操作するタイプのディスプレイレスなデジタルオシロ。しかもファンクションジェネレータ付き。お得である。主要機能は

  • 2ch デジタルオシロ(差動入力±25V 12bit 100Mサンプル/sec 帯域25MHz
  • 2ch アナログ出力(シングルエンド±5V 12bit 150Mサンプル/sec 帯域30MHz
  • 2ch 安定化電源(0~5V, -5~0V(それぞれ可変)、50mA
  • 16ch GPIO (3.3V or 1.8V, 100Mサンプル/sec, 5V入力可)
  • 2ch デジタルトリガ (3.3V or 1.8V, 100Mサンプル/sec, 5V入力可)

PCから操作するためのアプリもライブラリもある。自分が導入したのはScopyで、アプリの内部処理により以下の機能も追加で実現される。

  • 電圧計
  • スペアナ
  • ファンクションジェネレータ、任意波形発生装置
  • ネットワークアナライザ
  • ロジックアナライザ、バスアナライザ

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Scopy画面

また、ADALM2000にアクセスするためのライブラリもあるため、自作ソフトでのアクセスも可能だ。これだけついて1万円台なんて、いい時代だ。

ADALM2000およびScopyの導入

以下の3ステップで導入できる。以下、リンク先はWindows用。Linux, MAC用もある。

  1. ADALM2000のドライバをインストール
  2. ADALM2000を接続する
  3. Scopyをインストール

試し撮り

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よく見る50Hzの試し撮り

 

CO2miniGUI Ver.1.1 リリース

PCにUSB接続したCUSTOM社製の二酸化炭素濃度計CO2-miniと通信し、値をPC上に表示・データ保存可能なWIndows用ソフト「CO2miniGUI」のバージョン1.1をリリース。

変更点:

  • 英語・日本語両対応にした。
  • 華氏表示にも対応させた。

なお以前GitHubにて公開していたVer.1.0は、必要なdllを同封し忘れていたのでなかったことにしてくださいorz

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CUSTOM社 CO2-mini 外見

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ソフト外見

ダウンロード

https://github.com/nibasya/CO2-mini-GUI/releases/download/CO2miniGUI_1_1/CO2miniGUI_1_1.zip

CO2-miniの通信が暗号化解除されていた

部屋の二酸化炭素濃度が気になったため、CUSTOM社のCO2-miniという二酸化炭素濃度計を買ってみた。

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CUSTOM CO2-mini

このCO2センサはアメリカのCO2METER社のものがオリジナルらしく、Amazon等の情報ではそこが公開しているソフトを使えば計測値をPCに取り込めるらしい。

しかし、なぜか取り込めない!

そこで、他の人が自作したソフトも使ってみた。

・・・だめだ。取り込めない。

このセンサはPCとの通信を暗号化しているらしいのだが、暗号化方式が変わったんだろうか?でも、そもそも論としてメーカーが公開してくれている通信仕様書は暗号化について全く触れていないんだよなあ。

もしかして・・・暗号化が解除されたのだろうか?

というわけで、試しにソフトを作ってみたところ、ビンゴ。自分が買ったバージョンでは暗号化が解除されている!

せっかくなので、作ったWindows用ソフトをブラッシュアップして公開してみた。最近CO2miniを買ってPCにデータを表示させたい・グラフをプロットしたい人はどうぞ。

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CO2-mini GUI 1.0

ダウンロード:

https://github.com/nibasya/CO2-mini-GUI/releases/download/Version1.0/CO2miniGUI_1_0.zip

 2020/10/22変更:必要なDLLを入れ忘れていたので、機能追加のうえ再公開。

https://github.com/nibasya/CO2-mini-GUI/releases/download/CO2miniGUI_1_1/CO2miniGUI_1_1.zip

GitHubのページ:

github.com