ドナドナされるプログラマのメモ

Windows用アプリのプログラミングメモ

KCSSの設定:保存

設定ダイアログの「保存」タブでは、スクリーンキャプチャした画像の形式変換や保存に関して設定できます。

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保存の設定

1. 画像形式

画像形式として、現在は以下のいずれかを選べます。

2. ビット深度

ビット深度は24と32のいずれかを選べます。32にすると透過チャンネル情報が追加されますが、ほとんど意味がありません。どうしても必要な場合のみ選ぶべきでしょう。なお、gif及びjpgでは32を選ぶことは出来ません。

3. バッファ設定

ここでは、画像変換やファイル保存に関する設定ができます。

3.1 変換

キャプチャした画像を所定の画像形式に変換するには若干の時間がかかります。そのため、CPUパワーやスクリーンショット速度によっては画像変換が間に合いません。そこでKCSSでは変換前の画像を一旦バッファに溜め込み、順次変換します。

「変換」には最大何枚分まで貯め込むかを指定します。このとき必要となるメモリの目安が何MBか、そのすぐ右に表示されます。

「変換」には、少なくともマルチショットで「押下前」「押下後」の合計以上の数値を入れてください。例えば、以下の設定では少なくとも50を設定してください。

  • マルチショット01: 押下前=10 押下後=10 (合計:20)
  • マルチショット02: 押下前=40 押下後=10 (合計:50)

3.2 スレッド数

KCSSは複数のスレッドで同時に画像を変換できます。ここには画像変換に使うスレッド数を指定してください。これが大きいほど画像変換能力が上がりますが、大きすぎるとゲームの処理などが低下します。KCSSはファイル保存にも1スレッド使いますので、この「スレッド数」の設定値はタスクマネージャに表示される論理プロセッサ数からKCSSのファイル保存用の1とゲーム用の1を引いた値か、それ以下とするべきでしょう。すなわち、例えば論理プロセッサ数が8ならば、6以下を設定すべきです。よくわからない場合は、設定を弄らなくてOKです。初期設定で、上記の値となっています。

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タスクマネージャに表示されている論理プロセッサ数。「パフォーマンス」タブから「CPU」をクリックすると表示される

3.3 保存

システムによっては画像変換したデータをファイルとして保存する処理に時間がかかります。そのようなシステムのために、KCSSは変換したデータを一旦バッファに溜め込み、順次保存するようにしています。ここでは、バッファに貯め込む最大枚数を指定します。その右には、現在の画像形式および最大枚数設定で何MB程度のメモリが必要か、目安となる数値を表示します。

「ディスクキャッシュを活用する」にチェックを入れた場合は数枚程度で良いようです。

4. 保存した画像をプレビュー

保存した画像をKCSSに表示します。このチェックを外すと、KCSSのウィンドウサイズが小さくなります。

5. ディスクキャッシュを活用する

Windowsが有する、ディスクキャッシュによる遅延書き込みを有効にします。このチェックがONになっていると、KCSSは速やかに画像をディスクに保存できるようになります。そのかわり、画像ファイルの真の保存までは若干時間がかかるようになるようで、保存直後に停電すると画像ファイルが失われるかもしれません。また、保存先がUSBメモリ等のリムーバブルドライブの場合、「デバイスの取り出し」等をせずに抜いた場合も画像ファイルが失われるかもしれません。